10月10日(木)~11日(金)に壱岐「天徳寺」で行われた遭難者日韓合同慰霊祭に井上、山内が参列した。駐福岡大韓民国総領事をはじめ、韓国慶州市水谷寺の僧侶たち、日本曹洞宗宗務庁、壱岐の島や九州から僧侶多数が参列されており、盛大な法要となった。
とりわけ、壱岐市長の「慰霊の言葉」は日本の行政自治体はこうあるべきという、朝鮮半島の犠牲者に対する真摯な姿勢が示され、感銘を受けた。
「壱岐市としましても、旧芦辺町の時代から今日に至るまで、情報収集・遺骨発掘調査・慰霊碑建立助成・各慰霊祭参加など、人道的見地並びに地方公共団体の使命感をもって、陰陽と問わす、物心両面から惜しむことなく、支援と協力を行ってまいりました。・・・未だ祖国の土にお眠りできないことを痛恨極まりなく存じている次第であります」とあり、長生炭坑の当該市である宇部市の対応と比べ雲泥の差を感じた。
この度の法要には韓国の「日帝強制動員被害者支援財団」から金理事長はじめ4名の出席もあり、天徳寺、水谷寺、「遺骨奉還宗教者市民連絡会」と話し合いが行われ、韓国への遺骨奉還について、一日も早く実現するよう力を合わせてそれぞれの立場で日本政府へ要求していくことが決定された。同時に「刻む会」としても支援財団に対しこの好機を逃さず、長生炭坑遺骨奉還に向け協力をお願いした。
慰霊祭は壱岐市の協力はもちろんのこと、壱岐市の各店舗から協賛出店もされ、市民の間に広く日韓友好の輪が広がっていることも実感した。